住宅ローンが払えず消費者金融に手を出し、行き詰ってしまいました。どうすればいいでしょうか?


住宅ローンの支払いが原因で借金をする必要が生じたときは、そもそも住宅ローン自体に無理がありますので、住宅の売却代金によって借金の清算ができるのであれば、住宅の売却を検討すべきでしょう。一方、住宅の売却によっても借金の清算が見込めないのであれば、破産手続を検討することになります。なお、当初は十分に余裕をもって返済できていたが、失業や病気などで余裕がなくなった場合でその状況が変わる見込みがないような場合も同様です。

住宅ローンだけであれば十分に返済できるが、不注意で背負い込んでしまった消費者金融からの借金によって行き詰ってしまった場合は、個人民事再生手続が利用できる場合があります。個人再生手続の一例をあげますと、住宅ローンの残りが1800万円あって毎月7万円の支払いをしており、さらに消費者金融6社から500万円の借入れがある場合には、一定の要件を満たし、他に見るべき財産がほとんどないという前提であれば、消費者金融からの借金の元本の20%である100万円(元本の80%カット)を原則3年で支払っていくことになります。つまり、毎月、住宅ローンの支払いの7万円と消費者金融への支払い3万円弱(100万円÷36回)の合計10万円弱の支払いとなるのです。

最近、このような個人再生手続を利用して、住宅を維持しつつ、苦境を乗り切っていこうとする方が増えています。住宅ローンの支払いがいつも遅れていたりすると、その利用は難しくなるなど、他にもいろいろ条件がありますので、早めに司法書士など法律専門家に相談されることをお勧めいたします。

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